オンライン事務代行FAQ|「これ頼める?」を解消するよくある質問集

中小企業や個人事業主の間で注目が高まっているオンライン事務代行。
「業務を外注したいけれど、どこまでお願いできるの?」「自社の業務も頼んで大丈夫?」——こうした疑問を抱えている方は少なくありません。
この記事では、そんな「よくある質問」にお答えする形で、オンライン事務代行の対応範囲や注意点、依頼の進め方をわかりやすく解説します。
疑問をクリアにし、安心して依頼を始められる第一歩としてご活用ください。
オンライン事務代行って、どんな業務を頼めるの?

「そもそも、何を任せられるの?」というのは最も多い質問の一つです。
オンライン事務代行が得意とするのは、主にバックオフィス系の定型業務。たとえば以下のような業務がよく依頼されています。
定型的なバックオフィス業務に強み
- メール返信、請求書の作成と送付
- Googleスプレッドシートやフォームを使った集計作業
- 書類整理やファイルのアップロード・共有
- クラウドツールを使った事務処理全般
これらはすべて「オンラインで完結できる」「ある程度マニュアル化・ルール化できる」ことが共通しています。
属人的になりがちな業務でも、一定のルールさえ共有すれば、オンライン事務代行が十分対応可能なケースは多くあります。
一方で、「毎回状況判断が必要な業務」「顧客との交渉が必要な業務」「専門資格が必要な業務」などは、基本的には対象外。
オンライン事務代行はあくまで「事務業務の実務処理」に特化したサポートです。
依頼する際は、「具体的にどういう手順で進める業務か」を説明できるようにしておくと、ミスマッチを防ぎやすくなります。
たとえば「マネーフォワードで作成した請求書を、Gmailで送ってほしい」というように、使用ツールや作業内容を整理して伝えるのがポイントです。
どこまで依頼していい?「迷いやすい業務」の判断基準

オンライン事務代行を検討する際、「これは頼んでいいのか?」と迷う業務もあるかもしれません。実は、依頼できるかどうかは、業務の“性質”を分解して考えると判断しやすくなります。ポイントは以下の3つです。
判断や提案が都度必要な業務かどうか
物理的な現地対応が必要かどうか
機密性が高く、内部処理に制限があるかどうか
資格や現地対応が必要な業務は原則NG
以下のような業務は対応が難しいケースがあります。
- 士業の資格が必要なもの(税務、労務、法務など)
- 現地訪問・郵送などが発生する業務
- 電話の常時対応や緊急対応など即時性の高いもの
「現地での作業」は、オンライン事務代行では原則対応不可です。ただし、発注業務のように“間接的に”関与できる業務であれば、対応可能なケースもあります。
また、「税務書類の作成」や「契約書のチェック」など、士業の専門性が必要な業務も、原則は非対応。ただし、その補助業務(提出用書類の取りまとめや、顧問士業との連携サポート)は対応可能な範囲に入ることがあります。
さらに注意したいのが、業務に判断が伴うかどうか。たとえば「〇〇の顧客にはどう返すべきか?」といった判断を必要とする業務は、マニュアルや事前ルールなしには依頼しづらい内容です。
一方、決まった定型フローのある業務や、依頼主が判断基準を明示できる業務であれば、オンライン事務代行でもスムーズに対応してもらえる可能性が高いです。
「業務を分解して“依頼できる要素”を切り出す」
この視点があれば、依頼の幅を無理なく広げることができます。
頻出質問に答えます!オンライン事務代行FAQ集

ここからは、実際に多く寄せられる質問をQ&A形式でまとめてみました。依頼前の不安や疑問を、少しでも解消するヒントになれば幸いです。
Q1. 1回だけの依頼でも大丈夫ですか?
スポット対応(単発の依頼)を受け付けているサービスも多くあります。請求書の発行や表の整形など、短期・単発の業務でも対応可能かどうかを、事前に確認してみましょう。
Q2. 秘密保持契約(NDA)は結んでもらえますか?
多くの事務代行サービスでは、NDAの締結に対応しています。機密性の高い業務を依頼する場合は、必ず契約前に確認し、必要に応じて取り交わしましょう。
Q3. 社外の人に社内ツールを使ってもらうのが不安です…
その不安はもっともです。ただし、GoogleドライブやSlackなどクラウド型ツールでは、アクセス権限を細かく設定できます。作業対象の範囲を制限することで、リスクを軽減できます。
Q4. どんな依頼から始めるのが無難ですか?
最初は「マニュアルがある」「手順が明確」な業務がおすすめです。たとえば、請求書作成やデータ入力など、成果物の確認がしやすい業務から始めると、お互いにストレスなく進められます。
Q5. 相性が合わないと感じたらどうすれば?
契約内容によっては、担当者の変更や契約自体の見直しが可能な場合もあります。長期的な関係を築くためにも、違和感を感じたときは早めに相談しましょう。
これらのFAQは一例ですが、どんなに小さな疑問でも遠慮なく事前に聞いておくことが、ミスマッチを防ぐ近道になります。
オンライン事務代行を上手に活用するポイント

実際に依頼を始めてからも、スムーズな運用にはいくつかのコツがあります。ここでは、初めて利用する方がつまずきやすいポイントや、効果的な活用のための工夫をご紹介します。
明確なゴールを伝える
依頼内容はできるだけ具体的に伝えることが基本ですが、「この作業を通じて何を実現したいのか」まで伝えておくと、より的確な対応が期待できます。
たとえば「請求書を発行してほしい」だけでなく、「取引先への印象を大切にしたい」「月末にはまとめて処理してほしい」といった背景まで共有すると、事務代行側も適切な判断がしやすくなります。。
定期的な振り返りで改善サイクルを回す
一度依頼を始めたら終わりではなく、一定期間ごとに「どの業務がスムーズだったか」「負担になっていることはないか」をお互いに振り返る機会を設けるのがおすすめです。
定期的な見直しは、信頼関係の強化にもつながりますし、将来的な業務拡大や体制変更への柔軟な対応にも役立ちます。
まとめ|事務代行は“質問しながら進めてOK”

初めての委託は不安がつきもの。でも、事務代行は「こういう業務って頼めますか?」という質問に慣れているプロ集団です。
わからないまま進めるよりも、気になる点は気軽に相談して、安心できる関係性をつくるのが成功のカギ。
業務の幅や運用方法が合っているかどうかは、丁寧なやりとりの中で見えてきます。
「何をどうお願いするか」を共有しながら、あなたの業務を支えるパートナーとして、オンライン事務代行を活用していきましょう。
みずのわSupportでは、1人社長〜30名規模ほどの法人さまを中心に、バックオフィス業務のサポートを行っています。
ご相談内容を確認のうえ、3営業日以内にご返信いたします。
受付時間:9:00〜17:00[土・日・祝日除く]
「何から頼んでいいかわからない」「とりあえず話だけ聞いてほしい」という段階でも構いません。
ご希望の業務内容や気になる点を、フォームにご記入のうえ送信してください。